Oracle Eloqua:大量のデータも安心、世界的大企業のOracleが提供するMAツール

Oracle EloquaはOracle社が提供するMA(マーケティング・オートメーション)ツールで、見込み客それぞれに対して最適なコミュニケーションを行うために、様々なツールを提供しています。この記事では、Oracle Eloquaの特徴や機能、使い方、価格と、ツールを提供しているOracle社について順を追ってご紹介していきます。

 

Oracle Eloqua(オラクルエロクア)の特徴や導入方法、使い方

Oracle Eloquaとは、具体的にどのようなツールなのでしょうか。まずは、Oracle Eloquaが持つ機能の特徴と使い方について解説します。

 

Oracle Eloquaの特徴

Oracle Eloquaには、6つの大きな特徴があります。その一つ一つについて簡単に説明していきます。

 

①強力で精緻なセグメンテーション

様々なデータを瞬時に統合し、セグメントごとに抽出することが可能です。たとえば、特定ページへの訪問やEメールへの反応、特定企業の抽出など、セグメント分けを簡単に、かつ最小限の手間で行うことができます。

 

②営業に活かしやすい相対スコア

得られたデータを営業活動に活かしやすいように、スコア化することができます。スコア化を行うことによって、業務の優先度をつけやすくなるメリットがあります。16段階のスコアを毎日自動的に計算します。

 

③きめ細かい権限管理

MAツールでは、顧客などセンシティブな情報の取扱いを行うため、厳しい権限管理が必要です。Oracle Eloquaは、誰がどこまで情報にアクセスできるか細かく設定することができます。

 

④1日に全世界で300億件のデータを処理

Oracle Eloquaは、全世界で毎日平均約300億件のデータを処理しています。データ量が膨大になったとしても堪え切れるほどのキャパシティがあるので、大量の顧客データを取り扱う必要がある企業にもおすすめです。

 

⑤簡単なキャンペーンシナリオ設定

Oracle EloquaのUI(ユーザーインターフェース)は、キャンペーン施策の立案、実行における簡単なシナリオを設定できる仕様になっています。そのため、キャンペーン施策の企画、実行を素早く行うことが可能になります。

 

⑥柔軟なデータベース

Oracle Eloquaは、アンケート結果や日々の営業活動で生じる大量の商談情報を格納することのできるデータベースを備えています。また、これらのデータを加工・応用を簡単な操作で行うことができます。

 

基本的な使い方

基本的な使い方は以下の流れになります。

まず、Web経由の顧客データやCSVデータを「コンタクト」と呼ばれる顧客データベースに格納し、キャンペーンの対象者を絞り込み(セグメンテーション)ます。

次に、絞り込んだ対象者にEメールのキャンペーンで配信し、リードスコアリングで評価します。キャンペーン機能とは、あらかじめ設定したセグメントに対してEメールを送信することができる機能で、「複数ステップキャンペーン」と「単純Eメール」の2種類があります。

そして、キャンペーンによって得られたデータを「インサイト機能」で分析します。インサイト機能を使うと、データを様々な角度からレポーティングすることができます。デフォルトで100種類以上のレポートが用意されていますが、カスタムレポートを作成することも可能です。

 

Oracle Eloquaの価格やプランについて

Oracle Eloquaには、ライセンスが3種類あります(ベーシック、スタンダード、エンタープライズ)。ベーシックプランは月額20万円から利用できますが、ユーザー制限が10以内となっているため、大きな企業やチームでは使いづらく感じてしまいます。スタンダードは最も多く利用されているライセンスで、月額40万円でユーザー制限は50アカウントです。エンタープライズプランではユーザー制限が1000となり、グローバルでの利用や複数のCRM連携が可能です。また、メール配信数は、ベーシックが1万、エンタープライズが100万以上となります。

 

運営会社「Oracle」とは

Oracle Eloquaを提供するOracle社は、アメリカ・カリフォルニア州に本社があり、民間企業やパブリックセクターを対象とするビジネスに特化したソフトウェア会社です。

2015年度の売上は382億米ドルで、取引先はFortune 100 企業を含む42万社以上のお客様を抱えており、世界 145 か国以上、様々な業種の企業に製品/ソリューションを展開しています。クラウド・アプリケーション、プラットフォーム・サービス、およびエンジニアド・システムと包括的かつ統合型のソリューションを顧客に提供しており、顧客の産業セクターも、航空宇宙・防衛企業から、銀行、医療機器から小売業まで幅広いのが特徴です。

また、アプリケーションサーバー、データウェアハウス、ミドルウェア、など様々な分野で業界No.1となっています。従業員数は全世界で130,000人以上、そのうち開発者とエンジニアが37,000人、サポート担当が18,000人、コンサルティングエキスパートが17,000人います。また学生へのサポートも手がけており、その数年間260万人以上になります。

 

その他ツールとの連携・拡張性

Oracle Eloquaは、既存のCRMやEメール配信ツールなどと連携して使用することも可能です。たとえば、Eメールのデジタル署名は、DKIM(電子署名方式の送信ドメイン認証技術)をサポートしています。また、CRMは、マイクロソフトダイナミクス、オラクルセールスクラウドに対応しています。

 

高機能、しかし価格帯も高めのMAツールOracle Eloqua

数あるMAツールの中でも、世界的大企業のオラクルが提供するEloquaは様々な機能を有しており、かつそれぞれの機能が細かい設定と複雑なデータ処理が可能です。しかし、一方で費用は高い部類に入ります。コストの面で折り合いが付けば、マーケティングツールとしては非常に有用なものとなるでしょう。

CRM letterでは、他にも代表的なMAツールについて順次ご紹介していきます。比較検討し、目的や企業規模にぴったりのMAツールを探してみてください。