2019年4月、Zohoから待望のマーケティングオートメーションツール「Zoho MarketingHub(ゾーホー マーケティングハブ)」がリリースされました。顧客管理ツールであるZoho CRMが営業部門のツールだとすれば、このMarketingHubはマーケティング部門向けのツールだと言えるでしょう。今回はそのMarketingHubの主要機能や、どういった企業が活用すべきかについて解説していきます。
この記事の目次
「Zoho Marketing Hub」はZoho発、待望のMAツール
これまでZohoでは、顧客管理ツール「Zoho CRM」に、メールマガジンツールの「Zoho Campaigns」、ウェブスコア計測ツールの「Zoho SalesIQ」を組み合わせたリードナーチャリングを推奨してきました。
しかし、これらのツールでは、Webサイト上にポップアップ表示をすることができなかったり、設計したシナリオに沿ったマーケティングの自動化ができなかったりと、一部のマーケターにとっては不足があったことも事実です。
今回リリースされたMAツール「Zoho MarketingHub」は、それらの機能をはじめとした一般的なマーケティングオートメーションの機能が追加されており、かなりパワーアップした印象です。
営業する前のマーケティング活動を効率化する「マーケティングオートメーション」
MAといえば、マルケト社の「Marketo」やセールスフォース社の「Pardot」などが有名ですね。MAとは、一言でいうと「マーケティングにおける煩雑な定型業務を自動化する」ツールです。
これまでは、営業部門がひたすら見込み客にプッシュ型の営業をしていました。しかし、MAツールを使えば、Webサイトやメール、SNSなどで見込み客にさまざまな情報を提供し、それに対応する各々の動きを計測することができます。そこから商品に強い興味を持っていると思われる顧客に絞って営業を行えるため、営業活動が効率的になりました。
見込み客の管理から分析まで—Zoho Marketing Hubの主要機能
今回リリースされたZoho MarketingHubの主要機能は以下のとおりです。
- 見込み客の管理
- 行動ターゲティング
- マルチチャネルマーケティング
- エンゲージメント
- 分析
一つずつ解説していきます。
1.見込み客の管理
Webサイト上で接触があった見込み客を登録フォームなどに誘導して獲得し、定期的にメールを送ってつながりを強化していきます。こうして獲得・育成した見込み客にスコアをつけ、現時点での興味度合いを見える化します。
2. 行動ターゲティング
見込み客が「オンライン上(ウェブサイト)でどのページをどれだけの時間見ているのか」などを計測します。その結果をもとに顧客を分類し、それぞれの状況や興味度合いに適したメッセージを配信します。
3. マルチチャネルターゲティング
Webサイトにとどまらず、メール・SMS(携帯電話へのショートメッセージ)・SNS(Facebookなどのソーシャルメディア)を活用して見込み客とのコミュニケーションを撮ることができます。
4. エンゲージメント
見込み客に対してジャーニーマップを使い、それぞれに最適な形でメッセージを送ることができます。たとえば、一回メールを送って開封してくれた人には1週間後別の内容のメールを送り、開封してくれなかった人にはショートメッセージを送る、などの作業を自動化することが可能です。
5. 分析機能
自社のWebサイトには、Web広告や検索、メールなどさまざまな経路から見込み客が流入してきます。どのルートの見込み客が興味を持ってくれているのか、どの見込み客がもっとも購入につながっているのか、などを調べることができます。
Zohoの他ツールと連携性抜群、そして低価格!
Zoho Marketing Hubを使用する最大のメリットは、Zoho CRMやZoho FormなどZohoの関連ツールとの連携が容易であることでしょう。すでにこれらZohoのアプリケーションを使っている場合は、MAツールの第一候補として考えていただいて間違いはありません。
SalesforceやSugerCRMなどとも連携しているため、Zoho社のツールを使っていない人にとっても導入のハードルは低いと言えます。
もう一つの大きなメリットは、金額の安さです。
見込み客1000人以下の場合、スタンダードプランは月額2,400円、プレミアムプランは月額4,800円で利用できます。
見込み客の数にともなって月額料金も上がりますが、30,000人でも月額13,800円。通常のMAツールは月額で数十万かかるものも珍しくない中、破壊的な価格といえるでしょう。
デメリットは日本語でのサポート不足とLP制作
コストパフォーマンスが良いZoho Marketing Hubは、Zoho CRMなどZohoの他のアプリを使っている人にとっては最高のMAツールと言えますが、いくつかデメリットもあります。
多くの人にとって懸念になりうるのは、現時点(2019年8月)では日本語版がリリースされていないという点です。
アイコンやガイドなどツール上の表示がすべて英語になっているため、日本企業にとっては、システム自体を使うハードルが高まってしまいます。ただし、Zoho社では順次日本語化を進めていくと発表しているため、日本語対応のリリースがありましたらこのサイトでも逐一ご紹介していきたいと思います。
また、Zoho Marketing Hubではランディングページ(LP)を制作する機能がありません。MAを使ったマーケティング施策では、さまざまなコンテンツをWEB上に掲載し、その情報を顧客にメールやSMSで提供していくのが基本的な流れです。簡単なLPであればネット上で無料で作ることも可能ですが、制作やつなぎこみが若干手間になることは否めません。
Zoho Marketing Hubはマーケティング施策中級者におすすめ
Zoho Marketing HubをはじめとしたMAツールは、下記のようなマーケティング中級者にぜひ取り入れてほしいツールです。
- すでにメルマガなど、いくつかのマーケティング施策を実行している
- マーケティング担当者にMAの基礎知識がある
- 英語が苦にならない
- コストは低く抑えたい
「今までマーケティング施策をしてこなかったけれどMAに興味を持っている」というマーケティング初心者の方には、まずは「Zoho SalesIQ」「Zoho Campaign」の組み合わせから施策を実施していくのがおすすめです。
弊社トライエッジでは、Zoho Marketing Hubの運用をまるっとおまかせできる代行サービスを行っております。コスパ良くMAを使ったマーケティング施策を始めたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
弊社トライエッジでは、Zoho CRMの体系的な実践マニュアルとなる「Zoho CRM最強の教科書」を出版しております。こちらの書籍の抜粋版は無料でダウンロードが可能なので、ぜひこちらもご覧ください。







