格安CRM / SFAの”ちきゅう”がMAツール”MAJIN”を提供する株式会社ジーニーに簡易吸収分割

MAJINのジーニーがちきゅうを簡易吸収分割

2018年4月25日、CRM / SFA業界で大きな動きがありました。それが、株式会社ジーニーによるちきゅう株式会社との会社分割(簡易吸収分割)契約による事業承継に関するお知らせです。今回は、このCRM / SFAの”ちきゅう”と現在の”ちきゅう”の状況についてプレスリリースから紐解いていきたいと思います。

 

ちきゅう+MAJINで地球魔神の誕生?

ちきゅうMAJIN

中小企業向けのクラウド型顧客管理(CRM)/営業管理システム(SFA)「ちきゅう」について

 

中小企業向けのクラウド型顧客管理(CRM)/営業管理システム(SFA)「ちきゅう」は東京都港区に本社を置くちきゅう株式会社が開発・運営しています。

CRM / SFAと言えば、月額数千円〜数万円 / 1アカウントという金額感の中で”ちきゅう“は

月額980円 / 1アカウント

と破格の価格設定をしています。

 

このCRM / SFAのちきゅうは大きく3つの特徴を持っています。

特徴1:導入のしやすさ
・1ユーザー/月額980円と、導入しやすく続けやすい料金設定
・一部の多機能CRM/SFAのように、社内にシステム専任担当者は必要なし

特徴2:運用のしやすさと柔軟な拡張性
・結局使わない機能は極力排除、本当に必要な機能だけのシンプル設計が使いやすい
・運用後のカスタマイズ要求にも応えられる拡張性を確保
・Slack(スラック)やChatWorkをはじめとした外部ツールとの自動連携もカンタン

特徴3:迅速で充実のサポート
・迅速なチャットサポートをはじめ、月額980円ながらサポートが充実
・初めてCRM/SFAを導入する場合など、操作方法だけでなく効果的な使い方も指南

 

30日間の無料期間もあるため、初めてCRM / SFAを導入する人にも安心です。

CRM / SFAの導入の難しさのひとつに「何ができるのかわからない」ということがよく挙げられます。自分たちが抱えている課題に対して、そのCRM / SFAが解決してくれる機能を有しているのか、そして、それはどのように実現すればよいのか…これについては正直、そのCRM / SFAに長けている人に相談するのが1番です。

 

 

ちきゅうを使うと、下記のようなレポートもビジュアルであらわすことができます。

ちきゅう_レポート

ちきゅう_レポート

 

また、CRM / SFAで基本的な

  • 取引先管理
  • 商談管理
  • 行動履歴管理

に加えて

  • ディスカッション
  • ToDo管理

なども可能です。

ちきゅう_顧客管理

ちきゅう_顧客管理

 

特に、まだ営業、取引先が少ないベンチャー企業や中小企業の方が、ExcelからCRM / SFAへの導入を考えている…という人には費用対効果という面で使い勝手が良いCRM / SFAなのではないでしょうか?

 

”ちきゅう”の売上・アカウント数などは?

 

株式会社ジーニーが公表するお知らせによれば、ちきゅう株式会社の経営状況は以下の通りとなります。

ちきゅう経営状況

ちきゅう経営状況

(出典:ちきゅう株式会社との会社分割(簡易吸収分割)契約による事業承継に関するお知らせ

 

ここに記載されている情報によれば、ちきゅうの顧客数は約290社(2018年3月末時点)となります。すなわち、売上高900万円と290社を割り込めば、1社あたりの売上高が算出できます。

9,000,000円 ÷ 290 = 31,034円

となります。これが1社あたりの年間の売上高ということになります。これを12ヶ月で割り込むと

31,034円 ÷ 12ヶ月 = 2,586円

となります。

1アカウントあたりの月額利用料金が980円なので、

2,586円 ÷ 980円 = 2.63アカウント

すなわち、1社あたりおよそ2.6アカウントを保持していることとなります。

2.6アカウントなので、おそらく取引会社の企業規模はかなり小さい企業が多いのではないでしょうか?
※あくまで平均なので、中央値で見るともう少し下がるかもしれませんね。

 

では続いて、ちきゅうが黒字化するためにはどのくらいのアカウント数・顧客が入ればよいのでしょうか?

上記の資料上だと販管費の内訳や解約率などがわからないので、単純化して考えてみたいと思います。

単純に今の原価・販管費を計算すると、

売上高+営業利益=原価+販管費

となりますので、

900万+5,000万 = 5,900万

が損益分岐点になります。

1社あたりの売上高が31,034円なので、

5,900万円 ÷ 31,034円 = 1,901社

が損益分岐点になります。あと1,611社の取引社数が必要となります。

ちなみに、株式会社ジーニーが提供するマーケティングオートメーション(MAツール)の累計取引社数は650社のようですので、仮に過去の取引社が全社導入したとしてもまだ足りないということになります。

 

おそらくCRM / SFAの中でもかなり格安で使うことができる”ちきゅう”とマーケティングオートメーションツール”MAJIN”が一緒になるということで今後どのような展開になっていくのかが楽しみです。

 

弊社では、CRM / SFAの導入に関するコンサルティングを実施しています。Excelの限界を感じている方、いまいちCRM / SFAの内容がわからない方、どのCRM / SFAを使うべきか悩んでいる方などはぜひお問い合わせください。